演技が下手な人がやってしまうこと【これを意識して練習すれば上手くなります】
こんにちは、のんぴです。
養成所や専門学校で、ほかの人の演技を見ていると、
『あの人上手いな…なんでそんな発想で演技ができるんだろう…それに比べて僕は下手くそだな…』
と感じることがあると思います。
私もほかの人の演技を見て、その演じ方や発想に驚かされることはよくあります。
では、なぜその人たちはうまく演じることができているのでしょうか?
今回の記事ではうまく演じるためのポイントとその練習方法について徹底解説します!
✓本記事のポイント
上手く演じることができない理由
上手く演技ができない人にはいくつか原因があります。
考えられる原因をピックアップしてみますと、
- 人前に立つことや演じることで緊張してしまう
- セリフを正しく読むことに集中してしまう
- 演技をする際に身体全体を使えていない
- 口の前に台本を置いてしまっている
このような原因が考えられます。
人前に立つことや演じることで緊張してしまう
「どうして人前で緊張せずに演技ができるんですか?」
思った通りに演技ができないと悩んでいる人の多くからこのように相談されます。
私も緊張はしますが、それを見せないようにしています。
なぜなら、私が演じる役は芝居の中では緊張していないからです。
どうしてもその役が思っていないイメージを演技で見せてしまうと、その演技のリアリティが薄れてしまいます。
ですので、緊張をしていても、その緊張を抑えて自分の演技をしています。
と、まとめてしまうと
『その、緊張を抑える方法を教えろ!!!』
と怒られてしまいますので、いつもこのようにアドバイスしています。
まずは、緊張する原因を聞きます。
大抵は、「みんなが見ているから。」「セリフを間違えないか心配。」と返ってきます。
しかし、この原因を少し深堀すると、「みんなが見ているから、失敗するのが恥ずかしい。」「セリフを間違えて迷惑をかけたり、怒られたりしないか心配。」という原因が見えてきます。
この原因を解決するためには、自信が持てるようになるまで練習するしかありません。
人それぞれ、得意なことと不得意なところがあるので、特に苦手なところを重点的に練習しましょう。
一つ自信をもって演じられることがあれば、堂々と演技ができるはずです。
それに、失敗したって大丈夫です。
次、そこを直して演技すればいいだけですから。
1人で演技しないでください。横には仲間がいます。
もし、セリフをミスってしまっても仲間がカバーしてくれます。
ですので、堂々と自信をもって、仲間を信頼して演技してください。
そうすることで、人前でも落ち着いて演技することができますよ。
セリフを正しく読むことに集中してしまう
これをしてしまっている人は実際に多いです。
「芝居をする」ということに対してよりも「セリフを正しくきれいに読む」ことに意識を向けてしまい、正しく読めてはいるけれど演技ができていないタイプです。
このような場合は、その役がその時どのような気持ちなのかを考えてください。
そのうえで、セリフはその状態から自然と出る言葉だということを認識してください。
そうすれば、セリフを正しく読もうとする前に、その役がその時どんな表情をしているのか、どんな動きをしているのか、どんな態勢なのかイメージすることが大切だと気付くはずです。
一度、台本のセリフから離れて、その感情や動きを演じることで、演技のレベルが上がります。
演技をする際に身体全体を使えていない
先程記載した通り、演技ではその役の表情や動きを伝えることが重要になってきます。
その動きや表情を無表情で某立ちのまま伝えることは簡単でしょうか?
プロが演じたとしてもそれはとても難しいことです。
ですので、楽しい感情を伝えるときは思いっきり笑顔を作りましょう。その役はきっとテンションが上がっています。
飛び跳ねる勢いで楽しさをぶつけてみてもいいかもしれません。
それくらい大きく演技をしましょう。
もし、やりすぎだと言われたら少し調整すればいいだけです。
演技が上手い人は表情や身体の動きが豊かです。
口の前に台本を置いてしまっている
これはかなり基礎ですが、それでも口元に台本をもってきてそれを見ながら読む人がいます。
なぜ口元に台本をもってきて読むことがダメなのかといいますと、芝居では距離感を意識して相手や物にセリフをかけることが重要です。
(例:駅のホームの反対側にいる友人に「ねえ!」と声をかけるのと隣にいる友人に「ねえ!」と声をかけるのでは言い方が違うイメージ)
それなのに、口元に台本があり、それを見ながらセリフを言ってしまうと、せっかく遠くにかけてもセリフが台本にぶつかってしまいきちんとかけられません。
ですので、台本を持つときは口元から外して片手で横に持ち、目だけ台本に移して演技するようにしましょう。
これは癖がつくと直すのに時間がかかるので、今のうちに意識して取り組みましょう!
上手く演じるための練習法
上手く演じるために大切なことはキャラづくりです。
これは芝居をする上で正しくセリフを読むこと以上に大切なことかもしれません。
台本を渡されて、一度目を通した後、セリフを丸暗記する勢いで読むのではなく、一文、一文考えて読みましょう。
このときの役の気持ち、表情、動き、どれかが少し違うだけで演技の仕方が変わってきます。
ですので、まずは自分の役はどのような役なのか、台本から拾える情報をすべて拾って、その役になりましょう。
動き、表情、感情などの形からつくるのです。
そこまでつくりあげてから、その形のままセリフを口に出してみましょう。
きっと自然な演技ができていると思います。
それができたら、あとは本番に向けて、自信をもって演じられるように何度も練習するのみです。
まとめ
今回の記事のポイントをまとめます。
①上手く演技ができない原因は4つ。
- 人前に立つことや演じることで緊張してしまう
- セリフを正しく読むことに集中してしまう
- 演技をする際に身体全体を使えていない
- 口の前に台本を置いてしまっている
②上手く演技をするためには役の「形」を知って、なりきること(役作り)が大切。
事前の練習では役作りを意識しよう。