演技が上手いと感じる人の5つの特徴
こんにちは、のんぴです。
先日このようなツイートをしました。
演技が上手いと感じる人の特徴
— のんぴ@声優 (@novoicenolife12) 2020年8月17日
・表情が豊か
・想像力が豊か
・動きがイメージできている
・声の強弱とトーンを使い分けている
養成所で自分が見ていて上手いと感じる人はみんなこれができています。
演技が上手い人は共通した特徴がいくつかあります。
この記事では、演技が上手い人の特徴をピックアップし、解説していますので、最後まで読んで演技の上達に繋げてください!
演技が上手い人の特徴
- 表情が豊か
- 想像力が豊か
- 動きがイメージできている
- 声の強弱・トーンを使い分けている
- 相手と自分の位置関係を把握している
①表情が豊か
声というものは不思議なもので、楽しい顔をしているときには楽しそうな声が、悲しそうな顔をしているときは悲しそうな声が出ます。
逆に、悲しそうな顔をしながら楽しい声を出そうとするのは難しいです。
実際の演技で悲しそうな顔をしながら楽しい演技をする人はいませんが、楽しい演技をしている時と悲しい演技をしている時で表情があまり変わらない人はよくいます。
もちろん、声優として活動するのであれば、演者の顔は視聴者には見えません。
しかし、実際にどのような感情で演じているかは伝わってきます。
演技が上手い人は感情を作るのがとても上手です。
よく観察するとその感情は表情にも鮮明に表れています。
そしてそんな人の演技は目を閉じて聞いていても、感情が伝わってきます。
② 想像力が豊か
役者に必要な力の一つに想像力があります。
なぜなら、自分の経験だけでは演じきれない役というものが存在するからです。
例えば、母親になったことがないのに母親の役を演じなければならないことがあります。
そういった際に、「母親として子どもを想う気持ち」が、自分の経験の中にある、「子犬を優しく愛でるときの気持ち」に似ていると思いそこから母親の気持ちを想像して演技する役者は想像力が豊かでリアリティのある演技ができます。
「母親になったことがないから母親の気持ちが分かりません」では役者は務まりません。
③動きがイメージできている
動きによって出す声は変わってきます。
例えば、激しく剣を打ち合っている際に敵に向けて発する声の勢いと放課後の帰り道で隣にいる友人に向けて発する声の勢いは違いますよね。
これは少し大げさな例ですが、このように場面によって声の出し方は変わってきます。
日常生活では自然と行っていることなのですが、演技になると正しくセリフを読もうという意識が先に行ってしまい、どの場面でも同じような声の出し方をしている人を見かけます。
セリフを読む前に、これはどんな場面で、そのキャラはどんな動きをしているかイメージができるとよりリアルな演技ができます。
場面の把握について必要な力についてはこちらの記事に詳しく記載しているので、併せて読んでみてください。
④声の強弱・トーンを使い分けている
これは③で説明した動きのイメージに合わせて声が出せているかということになります。
③で説明した通りに場面のイメージができている人は自然と使い分けができているようになると思います。
ですので、声の強弱やトーンを使い分けようと意識する前に、今どんな場面なのかをよく分析して、この状況ならこんな声が出るだろうなと想像してみてください。
そうすることで声の強弱やトーンは自然と身につくと思います。
⑤相手と自分の位置関係を把握している。
養成所や専門学校に入ると必ず「距離感を考えろ。」と教えられます。
声を届ける相手が目の前にいるのか、隣にいるのか、100m先にいるのか、上にいるのか、下にいるのか。これらすべての状況の違いによって「声のかけ方」は変わってきます。
しかし、声優はマイクの前に立って演技をするので、無意識のうちにマイクに向けて話してしまう人がいます。
演技が上手い人はマイクの前でも、その場面をイメージし、どこに声を届けるのかを意識して、相手にちゃんと届けることができます。
これには②で説明した想像力と③で説明した動きのイメージが関係しているので、少し難しいかもしれませんが、意識して演技ができると、よりリアリティのある自然な演技ができます。
今からできること
やっぱり役者にとって想像力は大事です。
今、養成所などに通っている人も通っていない人も想像力は普段の生活から身に着けれれます。
誰かに何か言われたときに、相手の気持ちを想像し、なんでそう言われたのか考えることでも想像力は身に着けられます。
日常生活から意識して取り組むことが大切だと思います。