【声優を目指すには】声優養成所と専門学校どちらがいいの?
今年も8月に入り、この時期から来年の進路について考える…そんな方も多いのではないでしょうか。
この記事では、声優を目指す私たちが進路で必ず迷うであろう問題についてアドバイスします。
ちなみに、私は某声優養成所に所属し、現在レッスンを受けながら、日々演技について学んでいる未熟者ではありますが、オーディションを通過した経験もありますので、その経験をもとに皆さんに共有出来たらと思います。
声優になるには養成所?専門学校?
早速ですが、皆さんが悩むポイントはおそらくここですよね(笑)
私も養成所に通う前は大学生だったのですが、当時どちらに通うべきかとても悩みましたので、皆さんの気持ちはよくわかります。
養成所に通うべきか、専門学校に通うべきか、その結論を答えますとどちらが良いということはありません。
何故かといいますと、どちらも学ぶ内容や実施することには大差がないからです。
そして何より、どちらに通っても必ず声優になれるというわけではないからです。
結局のところ、どちらに通うことにしても、その道を先へ先へ進むためには己の努力が必要不可欠です。
その努力の仕方を教えてもらえるのが養成所や専門学校ですので、自分に合った方へ進学することをオススメします。
ここまで読んでくれた読者の中には「じゃあ、私にはどっちが合ってるの?それを教えてよ!!」と思った方もいるのではないでしょうか?
その点については、次に養成所と専門学校のメリット・デメリットという形でそれぞれの特徴について記載しますので、参考にしてみてください。
ちなみに、私は養成所にしか通ったことはありませんが、専門学校で声優を目指している仲間が何人かいますので、専門学校のことについては、その仲間から聞いた話をもとに記載しています。
リアルの話を記載しているのでご安心ください。
養成所のメリット
- 時間の都合が合わせやすい
- 年間の受講料が安い
- 直属の声優事務所のオーディションが受けられる
主な養成所のメリットは上記3点です。
私が養成所に通っている理由は1と2の部分が大きいですね。
私は声優になろうと思ったのが大学在籍中でしたので、卒業後どのように通おうかと考えたところ、やはり金銭的な面と時間的な面で養成所は通いやすいと感じました。
また、多くの養成所は声優事務所の直属となっております。
ですので、直属の養成所のオーディションが受けられるのは大きなメリットだと思います。
中には、直属の養成所に属していないと受けられない声優事務所もありますので、入りたい声優事務所がある方は一度調べてみるとよいかと思います。
養成所のデメリット
- オーディションの回数が少ない
- レッスンの回数が少ない
- 進級審査で落ちると先に進めない
養成所に通っていて私が感じるデメリットはこんなところでしょうか。
私にとって、3についてはそこまでデメリットとは感じていませんが、進級審査に落ちて退所した仲間がいましたので、念のため記載しておきます。
しかし、私は「進級審査に落ちるような実力では声優として食べていくのはどうせ無理だ。」と考えていますので、これをデメリットだとは感じていません。
1,2については専門学校と比べるとレッスン量やチャンスは少ないかなと感じています。
少ないチャンスを生かすためにも、養成所に通う人は限られたレッスンの時間で内容を完璧に理解し、日々のトレーニングに繋げていくことが大切です。
専門学校のメリット
- オーディションの回数が多い
- レッスンの回数が多い
- 進級時に落とされることが少ない
- 学位が取れる
ほとんど養成所のデメリットの真逆ですね(笑)
想像していただければわかると思いますが、専門学校に通う人は一日全てを声優になるための勉強に使えます。とても魅力的です。
そして、さらに魅力的なのがオーディションの数ですね。
私の通う養成所はオーディションが年に1度しかありませんが、専門学校は定期的に何度もあります。専門学校に通う仲間も今、直近のオーディションに向けて練習しているところだと話していました。
調べてい見ると、年に300を超えるオーディションを行っている専門学校もあるみたいです!!ほぼ1日に1回のペースですね(笑)
声優になるために狭き門をくぐりぬけなければならない私たちにとって、チャンスが多いということは非常に魅力的です。
4つ目に学位が取れると書きましたが、これは学歴として記載できるということです。
例えば、高校を卒業して養成所だけに通った場合、最終学歴は高校ですが、専門学校に通った場合、最終学歴はその専門学校になります。
大学への進学を考えていない方は専門学校で学位を取るということを考えても良いのかもしれません。
専門学校のデメリット
- 毎日通わなければならない
- 年間の受講料が高い
- 行きたい事務所のオーディションが受けられない可能性がある
こちらも、養成所のメリットの逆になります。
特に、現在大学生や社会人の方は1,2が理由で通えなかったり、通うためには大学や会社を辞めなければならなくなってしまいます。
また、先程述べましたが、声優事務所の中には傘下の養成所の生徒しかオーディションに呼ばないところもあります。そのため専門学校に通っていると、そのオーディションが受けられなかったり、受けるためには専門学校卒業後、養成所に入り直さなければならなかったりします。
まとめ
残念ながら、確実に声優になれる方法はありません。
ですので、どちらの道が正しいかは歩いてみないとわかりません。
しかし、どちらの道もゴールに繋がっているのは確かです。
私たちはそのゴールに向けて、自分に合った道を選びながら一歩ずつ前に進んでいくしかありません。
この記事がこれから道を歩み始めるあなたの判断材料になれば幸いです。
皆さんの中には「憧れの○○さんと同じ養成所で学びたい!」等、様々な理由で行きたい養成所を決めている方もいるかもしれません。
しかし、学習の方法には自分に合っているものとそうではないものが必ず存在します。
ですので、もしあなたがこれから養成所や専門学校に進むことを考えているのでしたら、まずは色んなところの資料請求を行ってみてください。
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私は請求した資料の人気声優さんの「卒業生インタビュー」を読むのが好きでした。
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台本通りに読むべきか、アレンジを加えて読むべきか。
「台本通りに読まない」とは
「え?台本通りに読まないことなんてあるの?」これから声優の道を
目指す方は、そう思うかもしれませんね。
現在、養成所や専門学校に通い演技を学んでいる人は、
台本にアドリブを加えるなど、自身にも経験があるでしょう。
今回はアドリブではなく、台本を読みかえて読むことについて記事にします。
「読み替える」とは
ここで話題にする「読み替える」とは、例えば台本に「ありがとうございます!」
とあった場合に「ありがとう!」といった具合に演技することを言います。
演技に正解は無いとされていますが、このような演技をすることは良いのでしょうか?
台本を読み替える演技が、どのような印象を与えるのか、
講師の指導や私の考察を交えながら次に記します。
台本が伝えるニュアンス
台本はなぜ存在しているのでしょうか。
台本はただ演者が言うセリフが記載されているわけではありません。
私も演技を学ぶ前までは、台本を演じる上でのメモ書きのようなものだと考えていました。
しかし実際はそうではなく、台本とはそれぞれの役を演じる役者の進む道を照らすガイドラインです。
台本には書き手が伝えたい雰囲気が詰まっています。
それを勝手に変えるというのは、オーケストラで指揮者の指揮を無視して自分の好きなように音を出すようなものです。
結果としてその演技が素晴らしいものであったとしても、悪い印象を与えてしまうかもしれません。
読み替えてはいけないのか
それでは、必ずしも台本通りに読まなければいけないのでしょうか?
もちろん。そんなことはないと思います。
実際に声を発し、演技をしているのは声優である私たちです。
そんな私たちにしか感じ取れない雰囲気やイメージもあるでしょう。
ただし、最初から勝手に読み替えるのはやめましょう。
一度、与えられた台本で演技をした後、
「こんな表現もありますがどうでしょうか。」と提案してみましょう。
そうすることで、新しいイメージを伝えられたら素晴らしいですし、自分の提案が通らなくても、台本の意図を深く知るいい機会になると思います。
こんな役者が強い!!
ここからは講師の先生から教わったことを記載します。
突然ですが、次のA,Bのうちどちらの役者が魅力的でしょうか?
A「台本を想定通り完璧に演じたうえで、台本とは別のパターンの演技ができる」
B「演技は良いが台本通りではない演技をする」
あからさまな書き方をしましたが、もちろんAの役者さんの方が魅力的ですよね。
前述した通り、台本には書き手の伝えたいと考えている雰囲気があります。
それを蔑ろにする役者は、どれだけすごい演技をしたとしても、
「あ、この人は台本の演技をする能力は無いんだな」と捉えられることがあります。
もったいないですよね。
ですから、私たち役者は台本通りの演技も完璧に演じきったうえで、別のパターンも提案できるような引出しの多い役者を目指しましょう。
できることが多い役者の方が魅力が強いです。
声優を目指すには。養成所?専門学校?
声優になるためには。
ご存じのことかと思いますが、声優として仕事をするには、
オーディションで役を勝ち取り、声をあてることになります。
そのためにはオーディションに参加しなければなりません。
では、どうすればオーディションに参加することができるのでしょうか?
個人でオーディションに参加することも不可能ではないですが、
多くの場合は事務所に所属し、事務所に来るオーディションに参加することになります。
事務所に所属するためには。
声優の事務所に所属するためには、事務所に所属するためのオーディションに参加することになります。
事務所所属のオーディションは声優養成所や専門学校にリクルートが来ることが多いですが、個人で応募する手段もあります。
多くの人は事務所所属オーディションに参加するために、養成所や専門学校に通い、そのチャンスを伺うのです。
養成所と専門学校どちらが良いのか?
養成所と専門学校のどちらが声優への道の近道なのか。
これから声優を目指す方にとって、一番悩まれることだと思います。
結論を言いますと、どちらも変わりありません。
そもそも、声優という道のゴールが不明瞭な時点で、
どちらの道が近道であるか、そんなことは進んでみないとわかりません。
私は養成所に通って2年目になりますが、この先の道のりがどうなっているのか、
どれほどの距離があるのか、どこに繋がっているのか、全く分かりません。
数キロ先が見えない中、目の前の足場を一歩ずつ踏みしめながら歩んでゆくしかないのです。
それがこの道の険しい点であり、ワクワクする点でもあります。
やっぱり、自分のやりたい事を全力で取り組めるというのは楽しいですよ。
次回の記事に、養成所に通ってみて感じたことや現役で専門学校に通っている仲間から聞いた話をもとに、養成所と専門学校のメリットデメリットをまとめたいと思っておりますので、よかったら参考にしてみてください。