【ライバルに差をつけたい人必見】養成所のトレーニングって?
こんにちは。声優を目指し、今日も勉強をしているのんぴです。
私は養成所に通う前、「今すぐにでも声優という職業に繋がるトレーニングがしたい!!けど、何をするのが正しいのかわからない…」と感じていました。
今、声優を夢見ている人の中でも同じような想いの方はいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はそういう人のために、養成所に通ったらまずどんな事を学ぶのか記事にしたいと思います。
また、専門学校でも実施する基礎的な内容については同じですので、専門学校に通おうとしている方も是非参考にしてみてください。
私は某声優養成所に所属し、現在レッスンを受けながら、日々演技について学んでいる未熟者ではありますが、オーディションを通過した経験もありますので、その経験をもとに皆さんに共有し、切磋琢磨していきたいと思ってます。
Twitter(https://twitter.com/notifications)でも、日々の勉強内容や経験をアップしているので、そちらにコメント等頂けると嬉しいです!
今日は養成所で演技してきました。
— のんぴ (@novoicenolife12) 2020年8月1日
前回から考えてた演技をやってみたところ好評いただけてよかったです。
また新しく課題が見えたので次までにはその課題をクリアできるように頑張ります💪🏻
養成所で始めに行うトレーニング
養成所に入ると、まずは挨拶の仕方等、業界の常識や演技をするための基礎を学びます。どこの養成所や専門学校でも絶対に行う内容を順番に説明していきます。
呼吸
皆さんは普段吸った空気をどこに貯めますか?普通の方は肺に貯めますよね。しかし、役者はそうではありません。
ご存じの方もいるかと思いますが、役者は吸った空気をお腹に貯め、演じる際に吸った空気をコントロールしながら消費します。これを腹式呼吸といいます。
この腹式呼吸ができないと、力強い発声ができなかったり、長いセリフを言う際に息が続かなかったりしますので、腹式呼吸は習得が必須です。
発声
腹式呼吸ができるようになったら、次に腹式呼吸を用いて発声します。
発声といってもただ、「あえいうえおあお」とかっこいい声やかわいい声で言うのではありません。
このとき意識して行うのが、口の形です。
養成所に通うと、今まで無意識に出していた50音はどのような口の形から発せられるのかを1音1音確認して発声するのです。
正しくない口の形から発せられる音というのは、この道を目指す我々プロにとって違和感のあるもので、はっきりと「ちがうな」と感じることができます。
そういった違和感はプロでなくても、アニメをや映画を見る視聴者は何となく感じ取れます。
ですから、視聴者に正しいイメージを伝えられるようになるためにも正しい発声を学びます。
発声と身体のレッスン 増補新版 ─ 魅力的な「こえ」と「からだ」を作るために
外郎売&活舌
皆さんは「外郎売」という言葉をご存じでしょうか。私は養成所に入るまで知りませんでした。
「外郎売」とは元は歌舞伎の演目の一つでしたが、後半にある早口言葉の詰め合わせセットのような部分が活舌の練習になるため、俳優や声優、アナウンサーのレッスンに取り入れられております。
(私のクラスでは、この外郎売を使って実際に演技の練習もしました。)
活舌を鍛えることで、感情のこもった演技や長いセリフを演じるとき、舌足らずにならず、最後までスパッと言い切れます。
鼻濁音
鼻濁音をご存じの方はとても発声について勉強している方だと思います。
実は日本語のガ行には2種類あります。
それが濁音の「ガギグゲゴ」と鼻濁音の「か゚き゚く゚け゚こ゚」です。
この違いを文章だけで説明するのはとても難しいです(笑)
イメージとしては濁音がいわゆる普通の発声方法で、鼻濁音が鼻の奥に空気を抜くような感覚の発生方法をします。
鼻濁音は聞いていて心地良い、綺麗な日本語を発声するのに必要不可欠なテクニックですので、マスターできるまで養成所で何度もトレーニングします。
また、濁音や鼻濁音の使い分けについても養成所で勉強します。
ちょっとだけルールがあって難しいですが、1年勉強すれば間違いなくマスターできます!
無声化
これが一番難しいです!!!!!!!!!!!!!!!!
記載することを放棄したいレベルで難しいですが、すごく大切なことなので簡単に記載します。
例えば「ありがとうございます」というセリフですと、「す」の部分は無声化で発声します。
では、どのように発音するかというと、意識として母音をほとんど発声せずに行います。「す」という音は「s」と「u」から成り立っているのはご存じですよね?
この「u」の音を限りなく消すのです。
そうすることで無声化の発声をすることができます。これは私自身今でも指摘されることがあるくらい難しいです。
ただ、完璧に習得できていなくても、このような発声をすることがあると知っていて、指摘されたときに修正できることが大切だと教わったので日々意識しながら取り組んでいきましょう。
養成所に通う前からできるトレーニング
いかがだったでしたか?
演技練習に入るまでにも多くの基礎トレーニングがあることがお分かりいただけたでしょうか。
以上を踏まえて、私がおすすめする養成所に入る前の自主トレーニングはこの2つです!!!
・腹式呼吸
・活舌
理由としては単純に、他が独学で行うのが難しいというのがありますが、こちらの2つは絶対に必要なテクニックと持っていると強い武器になるものだからです。
私は初めて腹式呼吸を意識したのが、中学校の合唱のときですがその時から腹式呼吸ができていたような気がします。
養成所に入ってからも、講師の方に腹式呼吸は最初からできていると言われ、発声にすごく役立ちました。
腹式呼吸について、苦手な方はトレーニング機器を使ってみるのはいかがでしょうか?
養成所の仲間が使っていておすすめしていた商品を下記に載せておきます。
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腹式呼吸マスター 吸って吐くだけ 簡単トレーニング マウスピース インナーマッスルへの刺激
活舌については、「外郎売」を読んで練習するのもいいですし、「ことばあそびうた」も有名ですね。活舌は最初から早く言わなくても大丈夫なので、自分が噛まずに発声できるスピードで何回か練習し、徐々に早くしていくという方法で練習すると上達すると思います。
どんなにすごい声優さんでも初見の早口言葉を早いスピードで噛まずに読むことは難しいと思いますので、焦らないでくださいね。
おまけ(演技練習をしたい方向け)
おまけとして、演技の練習をしたい!という人に面白いボードゲームがあります。
それがこちら「はぁって言うゲーム」です。
どんなゲームかと言いますと、その名の通りはぁって言うゲームです(笑)
お題のカードに「美味しいものを食べたときの『はぁ』」という風にシチュエーションが書かれており、その通りに演技するのです。
「はぁ」以外のセリフもあり、養成所の仲間とやってみたのですが、結構面白かったです。
これは複数人でプレイするゲームですが、1人でも「シチュエーションを考える」という演技において必須の工程を学べますのでおすすめです。
どれだけ自然にそのシーンを声だけで表現できるかが、声優としての腕の見せ所ですので、こういった遊びの中から学べると楽しいですよね。
長くなりましたが今回の記事は以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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