自然にセリフを読む方法【素人とプロ声優は一瞬で聞き分けられます。】
こんにちは、のんぴです。
みなさんは自分がセリフを読んでいるところを聞いたことがありますか?
プロの声優と比べて何か不自然だなと感じることはありませんか。
この記事では、その理由とどうすれば自然な演技ができるか解説します。
✓本記事のポイント
素人の読み方が不自然な理由
演技の経験が浅い人が陥りがちな思考の1つに「しっかり台本通りに読もう」とする思考があります。
「しっかり台本を読もう」というのは大切なことですが、これを意識しすぎると台本に目が行き過ぎて、ただ文字を読んでいるだけの演技になってしまいます。
どれだけいい声で丁寧に読めていても、そのセリフがどこにいる誰に向けて発せられているのか、それが聞き手に伝わらないと、聞いていて不自然な演技になってしまいます。
プロ声優の読み方
では、プロの声優はどのようにセリフを言っているのでしょうか。
プロの声優はセリフが書いてある台本を読む際に、書かれている内容から、下記のような情報を拾い集めながら読むようにしています。
- 自分はどんなキャラなのか
- 誰に言ってるセリフなのか(恋人?友人?知らない人?)
- その相手がどこにいるのか(目の前?隣?100m先?)
- どのような状況なのか
- 相手のセリフを受けて自分がどう変化するか(掛け合いの場合)
細かい部分は省きましたが最低でもこれくらいはセリフを読む前に考えます。
これらの情報から、自分がセリフを言う際は、どれくらいのボリュームで言えばいいか、どんな表情で言えばいいか、どんなトーンがいいのか、セリフのスピードはどれくらいがちょうどいいのかを判断します。
これができているプロとできていない素人の演技では雲泥の差がありますので、聞き分けてみると一瞬で分かってしまいます。
自然にセリフを読む方法
自然にセリフを読むには、先述したことを実践すればきっとうまく読むことができます。ですので、ここでは私がセリフを読む際に意識していることを共有したいと思います。
みなさんは普段どのように言葉を話していますか?
「あ、このセリフを言いたい!」と思って言葉を発していますか?
たぶん違うと思います。
あなたが「好きだ。愛してる。」というときには必ず前にその相手を好きになる理由があって、心の底から相手を愛しているからこそ、自然と言葉に出てくるのだと思います。
私たち声優が言うセリフもそうでなくてはなりません。
ここで私のキャラが「好きだ。愛してる。」と言うから言うのではないのです。
そのキャラは「好きだ。愛してる。」というセリフを言おうと思って言ってはいません。ちゃんとその前には好きになる理由があって、本心で相手のことを想っているからこそ、そのセリフが出てくるのです。
ですので、声優はそのキャラが本当に言っているように、自然とその言葉がこぼれ出るようにセリフを言わなければなりません。
セリフの前後関係は大切です。
常に意識して、実際にその役になるつもりで役作りをして、そのキャラが本当に言っているようにセリフを言わなければ、どうしても不自然な演技になってしまいます。
だって、そのキャラは「しっかり台本通りに読もう」なんて思ってそのセリフを言うわけではないですからね。