ものまね(声真似)が上手くても声優になれない理由【ものまねを武器に変える方法】
こんにちは、のんぴです。
よくネットで有名なキャラクターの声真似をしている人を見かけます。
私は「器用に声を出すな~」と思って聞くことが多いです。
さて、以前このようなツイートをしました。
声優になりたいと思い、一生懸命声真似を練習している人は絶対に声優にはなれません。
— のんぴ@声優 (@novoicenolife12) 2020年8月11日
なぜなら、すでに完成された演技の声だけの部分をどれだけ反復練習したところで、その役者さんのスキルは盗めないからです。
つまり、真似るのなら、声だけではなくその前後の状況も意識して演技そのものを真似よう
声優になりたいと思い、一生懸命声真似を練習している人は絶対に声優にはなれません。なぜなら、すでに完成された演技の声だけの部分をどれだけ反復練習したところ、その役者さんのスキルは盗めないからです。つまり、真似るのなら、声だけではなくその前後の状況も意識して演技そのものを真似よう。
既に声優さんが演じているキャラの真似が上手にできても声優になれるとは限りません。
この記事ではそう考える理由と声真似を武器に変える方法について解説します。
✓本記事のポイント
ただの声真似が演技に生かせない理由
『声真似ができたら、その声優さんと同じ演技ができているんだから、自分の演技の引き出しになるんじゃないの?』
結論を言いますと、その声優さんのそのキャラのそのセリフは同じ演技ができます。
しかし、自分の演技の引き出しにはなりません。
なぜかと言うと、多くの人が行っている声真似は、既に完成された演技を聞いてそれに寄せているだけで、どうしてその演技が完成したのかという演技をする上で大切な根幹の部分を考えていないからです。
声真似を自分の力に変える方法
『じゃあ声真似をすることはいけないことなの?』
声真似は演技に生かせないと先述しましたが、声真似をすることはいけないことではありません。むしろ、武器になります。
ただし、先程も述べた通り、声優さんが完成させた演技に寄せようとするだけの声真似には何も意味がありません。
声優さんが完成させた演技はどのような過程で生まれたのか、そこを意識して考えることで、どうしてその声が出てきたのかが分かります。それを「真似る」のであれば、そのシチュエーションでの演技が自分の中に引き出しとして残るため、自分の武器になります。
前後のシチュエーションを理解するためには「国語力」が必要です。
「国語力」についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、よろしければ参考にしてみてください。
あなたが声優を目指すなら
もし、あなたが声優を目指すのであれば、「声優=声をあてる仕事」という考えを一度捨ててください。そうすれば、ただ声真似の練習をするなんてことが無駄だと理解できるはずです。
声優は声で演じる仕事です。
どれだけあなたがいい声が出せようと、神谷浩史さんや沢城みゆきさんと同じ声が出せようと、演技の理解・習得ができていないと声優になることはできません。
もし、声の良し悪しで声優が決まるのであれば、TwitterやYouTubeなどで声真似をしている人はみんな声優としてオファーが来るのではないでしょうか?
実際はそんなことありませんよね。演技ができないと声優にはなれないからです。
正しく声真似をするのであれば、自分の引き出しを増やすこともできますし、ラジオ番組を行う時などでネタとして使えるかもしれません。
それはあなたの武器になるので、もし声真似をしたい!という声優志望の方は声を寄せるのではなく、演技の仕組みを考えて演技を真似てみてください。
演技の仕組みについてはこちらの記事でも解説しているので、参考にしてみてください。